麻機には強烈な恋愛パワースポットが存在する。
津島神社といえば建速須佐之男命を祭る神社である。もともとは愛知県にある津島神社が総本山である。全国にある3,000社の中の一つの分社である。
静岡には何社かこの津島神社が存在するが、きわめて私の気質に合う神社である。子供のころは馬渕にある津島神社でよく遊んだものだ。お祭りのときは、境内に大きな輪がありそこをくぐった覚えがある。またご神木で遊んだ記憶も。狛犬によくまたがったことも。実に子供の好きな神様だとつくづく感じていたが・・・・・。
今はここ麻機の津島神社のそばに住んでいる。ここの津島神社はちょっと違う。前々から気にかけていた神社ではあるが何か招かれているような雰囲気がある。主祭神が建速須佐之男命であるが、女神に呼ばれているように感じる。掛川にある「事のまま八幡宮」も女神であった。ここと同じような感覚がこの津島神社でもある。招かれるというか引き寄せられるような感覚があって行ってみたい衝動にかられるのだ。その感覚に似ている場所だ。
そうここは、いとしい人に巡り合うことができる神社なのだ。
境内にある「梛の木」(なぎのき)の葉には、持っていると愛しい人に巡り逢い結ばれるという言い伝えがある。
近年、にわかに人気のパワースポットなのである。
建速須佐之男命といえば「古事記」に出てくる櫛名田比売(くしなだひめ)との恋愛話を思い出す。ヤマタノオロチの生贄になりそうになったこの姫を須佐之男命(すさのうのみこと)が助けた話はあまりにも有名である。またヤマタノオロチの尾を切り落とした際に出てきた剣が「くさなぎの剣(天の叢雲の剣)」である。
以下は、櫛名田比売と結婚し須佐之男命が喜びのあまり読んだ恋の歌である。
八雲たつ 出雲八重垣 妻ごみに
八重垣作る その八重垣を
ここの境内には一位樫があり、いとしい人に櫛を作った。なんだか古事記の須佐之男命の話のようである。ここの社のお賽銭を盗む人は白い粉が降ってきて罰が当たるそうだ。怖い話である。
お祭りのときには天に届きそうな、のぼりが立つ。
いとしい人がいる方は是非お参りを!
神崎慎一郎
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