静岡県御前崎市にある、桜ヶ池を紹介します。
実は最近は、この有名な「桜ヶ池」を知らない県民がいるんですね。若い人たちはこの神秘に満ちた池の伝説の話をしてもピンとこないことが多い。そこで今回はそんな人たちのために、この池の神秘と不思議を、知っている方には再確認していただき、ここへ行ってみようと思っていただきたいなと思います。
桜ヶ池伝説
平安末期の1169年6月13日(具体的だな!)、皇円阿闍梨は悟りの境地を得るため、天台(最澄)の止観の教え、(天台宗の摩訶止観とか小止観とかいう書物)に従い、悟りを究めようとした。
しかしどうしてもわからないことにぶつかり、悟りを開くことができなかった。もう3000年早く生まれていれば、インドに行って直接釈迦に教えを請うのだが、それはかなわない。ならば釈迦入滅後の56億7000万年後に弥勒菩薩が復活した際に、教えをこえばいいと考えました。
そのためにはこの世で、一番長生きな生物、竜神(大蛇)に生まれ変わり、弥勒菩薩が復活するまで生き延びようと考えます。
弟子たちに日本中くまなく大蛇の住む池を探させます。
とある弟子が遠州にまでやってきたとき、夢の中で「この国の南に桜ヶ池というのがあるから行ってみよ」という仏様のお告げから、この桜ヶ池を見つけ、この池の水をくみ竹筒に入れ持ち帰り、上人にこのことを話して竹筒の水を渡しました。
上人はその話を聞くと、「それはご苦労だった。ではすぐにその桜ヶ池に行く。」と言って身支度を始めた。
阿闍梨が桜ヶ池に着くと池を見渡し、「それではみな、いつまでも達者で、仏の教えに励んでおくれ」と言い残し、静かにお経を唱えながら竹筒の中の水を手に取ったかと思うと、あたりに黒い雲がわきあがり、阿闍梨をつつみこんだ。
不思議なことに阿闍梨の姿は消え、そこには恐ろしい大蛇が横たわっていた。するとその大蛇はするすると池の中へと姿を消していった。阿闍梨、御年、96歳のことであった。
数年後、皇円阿闍梨の弟子である法然上人と弟子たち2人はもう一度阿闍梨にあいたいと思い、池のほとりで永遠とお経を読んでいた。すると池から阿闍梨が現れ、弟子たちに近づいてきた。
阿闍梨と弟子たちは、昔話や仏の話について長く語り合った。
別れのとき、法然が阿闍梨に大蛇の姿を見せてほしいというと、阿闍梨はにっこりとほほ笑むと、にわかに黒い雲が池の上に湧きあがり、すっぽりと包むとその中にうねるような大蛇が現れた。
大蛇に変わった阿闍梨が、法然上人に体の鱗(うろこ)に住む小さい虫が皮膚を食いちぎるので苦しいと話すと、法然と弟子たちは法力で大蛇の鱗をすべてはぎおとしてしまった。このため、桜ヶ池の大蛇には鱗がない。この時落とした鱗は、今も菊川の「応声教院(おうしょうきょういん)」に祭られているそうだ。
ところで、大蛇に変わった阿闍梨は今でもこの池に住んでいて、毎年彼岸(9月23日ごろ)に、池宮神社の神事の一つ、「おひつ納め」が行われ、五穀豊穣を志願して、赤飯の入ったおひつを池に沈めるそうです。
毎年、奉納する方々が減っていておひつの数も変わるそうですが、だいたい80個程度を沈めるそうです。
おひつはきまって約7日程度で空になって浮き上がってくるそうですが、今まで沈んだままのおひつは一つもないそうです。
不思議なこともあるものです。
この桜ヶ池。実は長野の諏訪湖とつながっているという噂があります。諏訪湖は竜神伝説の元祖ですからつながっていても不思議ではありません。
またこの池の竜神が7年に一度、諏訪湖に登る際、立ち寄るために出現する幻の池、それが「池の平」(浜松市天竜区にある)です。この「池の平」「桜ヶ池」と対でまた神秘である。普段は杉林に覆われた標高880mの山間の窪地に夏の終わりにこつ然とわく池である。
数日で消えてしまうので偶然にも見つけるのは困難。運が良ければ見ることができるかも。
桜ヶ池への行き方は、
車の方は東名高速道路、相模牧の原ICで降りて国道473号線を南下
150号線を浜松方面へ桜ヶ池を目指します。約25分程度。
車で行くのが一番ですが、電車の方は菊川駅で下車、御前崎行のバスで南下し桜ヶ池まで約40分です。
身近なミステリーを体験してみてください。
2014年7月25日 at 1:32 PM
私は趣味で作詞 しています 全て曲がついています 無料で提供してくれるサイトがあるのですーー
この詞にバックと歌い貼り付けてくれる人がいるのですーー現在遠州七不思議を歌書いています
この桜が池も書きたく勉強しているのですーー
2014年8月3日 at 9:32 PM
いつもご覧いただきありがとうございます。
作詞なんていい趣味ですね。
静岡は大変不思議なところです。
歴史的にも地域的にもです。
こんなに多彩な地域は珍しいかも!