今回は青森県にある神秘の湖青池について紹介しましょう。
青森県には不思議なところがたくさんありますが、中でも自然とわかっていても解明できないミステリーが、この青池です。
ここは、青森県と秋田県の県境にあります。
白神山系の端っこにある十二湖と呼ばれる地区にあります。
青森には湖のつく地名が多いんですね。
青森県の日本海側の最北端部は十三湖と書いて「とさみなと」があります。
現在は、そのまま「じゅうさんこ」と呼んでいるようです。
湖や池が多いのがこの日本海側の特徴、秋田には有名な「八郎潟(はちろうがた)」もありますよね。
この海岸線を走っているのが五能線という電車ですね。
「じぇじぇじぇ」ではありませんよ。
旅番組なんかで雪と電車と海岸線のシーンでよく出てきますよね。
身近なところでは昔、小学校の地理の教科書に出てきた「鬼の洗濯石」と呼ばれる海岸はこの五能線沿いにあります。
夏場に行くとこの海岸線沿いでは大きなスイカなんかも食べられるんですよ。
それとよくイカが干してあります。この街道は別名「イカ街道」と呼ばれています。
この五能線の十二湖駅近くを左折して、山沿いにぐんぐん登って行ったところに青池はあります。
ここには十二湖どころか大小さまざまな33個の池が山の中腹に点在しています。
ビジターセンターまでは歩いても行けますが、やはり車がないと不便しょう。
ビジターセンターについたときかなりの人と車でしたが、静岡ナンバーの車だったため優先的に一番良い場所に止めさせていただいた。
駐車場係の方には感謝、感謝!
ここからは歩きとなる鶏頭場の池のわきを通って500mほどブナの林を歩いていく、夏場だったがこの辺は涼しい。
青池に至る間にもいくつかの池が存在するが、大きな池のそばを通り過ぎる。
「鶏頭場の池」はよくある池のように緑色に濁っている。これが普通の池の色だ。
ここを通りすぎてちょっと登ったところにその池は存在した。
青い、実に青い。水の深さの青ではなく、まさに青池。こんな池は初めて見ました。
沈んでいるものはおろか、泳いでいる魚まで見える。
そこまでしっかりと見える透明度だ。
湖の底には倒木が何本か?誰がいつの時代に落としたのかタイヤが1本沈んでいた。
泳いでみたい衝動に駆られたのは私だけではないと思いました。
最初は2、3mほどの深度かと思ってみていましたが、実は9mと驚くほど深い。
3階建の建物の天井くらいの高さがある。この深さで湖底の沈殿物まで見える透明度は驚異的!
たくさんの人がカメラを持ってこの青池を撮影していた。
まるで上高地の大正池のようでした。
この池、夏場が一番青いそうで、それも前の日に雨が降って次の日が晴れた日は透き通っていて青いそうだ。
私たちが訪れた日も前の日に雨が降っていて当日はピーカン。実に美しい「青池」を見ることができました。
本当なら前日雨が降ると水は濁るのにこの池はそういうことがないようですね。
この湖には流れ込みがない。また水の出口もないのに水位は一定で濁りもないばかりか青いのだから不思議というほかない。
このほかに「沸壺の池」が青池に近い透明度があるが、この池にはかなわない。33もある池のうちこの2つの池以外は青くないのが摩訶不思議である。
周りがブナ林であること、世界遺産に指定された「白神山地」の一角にある十二湖という土地柄を考えると、この不思議も納得かも知れない。
この池が、できた年代は定かではありませんが1704年の能代地震で川がせき止められてできたのではないかといわれています。
近くには黄金裂きと呼ばれる場所に「不老不死温泉」と呼ばれる温泉があり、海に突き出た露天風呂は赤茶色に濁っている。
この辺りは神にまつわる地名が多い、大地のエネルギーがわきだすパワースポットだと感じました。
皆さんの是非、訪れてみては?
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