こんにちは神崎慎一郎です。
4月になるといろんな人がいろんな場所に移動したり、新学期が始まって、新たな学校へ行ったりと、人と人の新しい出会いが始まる季節ですね。
出雲にはそんな人びとの願いをかなえてくれる不思議な意思があります。
玉造湯神社は、「シジミ」有名な宍道湖の近くにある神社で、国道9号線を玉造温泉大きな看板方面に曲がった場所にあります。
玉作湯神社は、奈良時代の『出雲国風土記』天平5(733)年に記されている古いやしろで、ご祭神は、玉作りの神 櫛明玉命(クシアカルタマノミコト)、大国主命、少彦名命、の3神。
コノクシアカルタマノミコトは天照大神が岩戸隠れをした際、ヤサカニノマガタマを作ったといわれる神で言わずと知れた三種の神器の一つですね。
日本でこの玉といえば、勾玉が思い浮かびますが、勾玉は出雲にあるわりとC型に近い出雲型と呼ばれるものと、つるっと先のとがった大和型に分類されています。
実際に神話に出てくる勾玉は出雲型となると、国津神がどうしても日本の先住民族だったとしか思えません。
私が唱える新説国譲りに油を注ぎそうですね。
また材質もメノウやヒスイ、水晶などが使われているが土器製のものや青銅製のものも出土しています。
またアマゾナイトと呼ばれる緑色をした石で造られたものもあり、後年になってガラスでつくられたものもあったようです。
ただよくよく見てみるとやはり緑やオレンジがかった茶色や白が多い。
ヒスイ管と勾玉を交互につなげて作った首飾りもありました。
勾玉という呼び名には諸説ありますが単純に「まがった玉」なので曲玉と呼んでいたという説が有力ですが、私は人の御霊だと直感的に感じています。
これはたぶん人の魂を表しているもので質実剛健な先人や先祖の魂を勾玉の首飾りにして複数身に着けることにより、その人たちの強さやパワーを自らのもいのにしようとしたのではないでしょうか。
色も好んで緑色をつかったりオレンジや白もあることから魂、火の色に見えませんかね。
勾玉自身、火の玉のようで、まさに人の御霊という感じがするのは私だけでしょうか。
昔から有名神社と温泉は意外なほど共通点があるものですが、この玉造湯神社でも弥生時代から古墳時代にかけて盛んにこの地で勾玉が作られていたそうです。
玉造湯神社には先月紹介した「八重垣神社」でも女性が多いといいましたが、ここでも意外なほど女性が多い。それもそのはず、お目当ては願いごとを聞いてくれる「願い石」とその願いかねえてくれる「叶え石」があることです。
女性の男性に対する思いはそこが知れませんね。
ここで願い石の祭り方を紹介しましょう。
神社の入り口でまず叶え石を購入します。
願い事を紙に書き袋に入れて中に入っている2センチほどの叶え石を持って本殿横にあるご神水で洗い清めてからそっと丸い願い石に押し当てながら願い事をします。
その石を袋に戻し大事に持っていると願いがかなうとされています。
この時、自分の勾玉を収めていく人もいるといるそうです。
願い石に願をかけた後は玉造温泉で心も癒しましょう。
温泉は硫酸塩-塩化物泉で原潜の温度は42度。
この温泉はスクナビコナが発見したとも言われている美肌の温泉である。
出雲風土記にも記されているほど古くからあり、その名の通り美人湯としても有名で「タマの肌を作る温泉 玉造温泉」とも言われている。
私は以前、佳翠苑皆美(かすいえんみなみ)という温泉旅館に泊まりましたが、とっても印象深く20年たってもなお記憶の中に残っています。
シジミ汁もおいしいですが、その時食べたすっぽんの茶わん蒸しは今も忘れられません。
ぜひ皆さんも訪れてみてはいかがでしょうか。
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